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令和元年の演目

寿式三番叟

(ことぶきしきさんばそう)

菅原伝授手習 吉田社頭車曳の場

(すがわらでんじゅてならいかがみ よしだしゃとうくるまびきのば)

 菅原道真は流罪となり、斎世親王は法皇のもとに預けられたことで梅王丸と桜丸は主を失い、今は浪人の身の上です。ある日ふたりは往来でばったりと出会い、新王や姫のこと、また流罪となった菅丞相(菅原道真の別の呼び方)の身の上などについて涙しつつ語り合うのでした。
 そこに、敵の時平の牛車が吉田神社へ参詣するためにやってきます。二人は一言文句を言ってやることにします。しかし、身分の高い人にそんな簡単に近づけるわけもなく、牛車を前にして杉王丸(時平に仕える若衆)と言い争いになります。そこに松王丸が登場します。とても偉そうに出てきます。三人が争います。互いに牛車をやるやらぬと曳き合ううちに牛車は大破し、中から金冠白衣の時平が姿を見せます。梅王丸と桜丸は時平に襲いかかろうとしますが、「時平に向かって緩怠至極」と、くわっと睨んだその眼力にふたりは動けなくなってしまいます。結局梅王丸、桜丸は時平の情けで命を取られず、松王丸と三人は、来月行われる実の親、四郎九郎の賀の祝の後に決着をつけることを約束して別れていきます。

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出演者

藤原時平 小倉 実桜(みお) 5年生 小倉 達也 (長女)
松王丸 所 杏(あん) 5年生 所 幸孝 (四女)
梅王丸 牧村 侑祐(ゆうすけ) 6年生 牧村 昌幸 (長男)
桜丸 河村 実歩(みほ) 6年生 河村 元哉 (長女)
杉王丸 牧村 美来(みらい) 4年生 牧村 昌幸 (次女)
金棒引 山田 莉子(りこ) 5年生 山田 章人 (次女)
三番叟・仕丁 河村 征宜(まさき) 3年生 河村 元哉 (長男)
三番叟・仕丁 小倉 來実(くるみ) 1年生 小倉 達也 (次女)

※出演者一覧が見切れている場合は、横にスライドすると続きをご覧いただけます。

当番町:上新町
軕:龍宮軕

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