令和6年の演目
鏡山旧錦絵
(かがみやま こきょうの にしきえ)
大名家の大奥を預かる局(つぼね)・岩藤(いわふじ)は、御家騒動の陰の黒幕。彼女にとって、大姫(おおひめ)の信頼厚い中老(ちゅうろう)・尾上(おのえ)は目障りな存在です。
ある花見の宴の折、岩藤は、剣術の心得のない尾上に無理やり立会いを迫ります。そこへ召使のお初(はつ)が主の代役を買って出て、岩藤を打ち負かしてしまいます。
折から幕府の使者として、剣澤弾正(つるぎさわだんじょう)が、弥陀(みだ)の尊像(そんぞう)とお墨付きの入った箱を受け取りに来ます。それは大姫から尾上に託されていたものでしたが、箱を開けると中には草履があるばかり。岩藤の策略により、尊像は盗み出されていたのでした。
尾上に濡れ衣を着せ、草履で打ち据える岩藤。 屈辱を受けた尾上は、お初に使いを命じて外出させ、自室で密かに自害します。 ちょうどその頃、お初は忠臣(ちゅうしん)・求女(もとめ)と共に、岩藤が弾正と企てた悪事の全てを知ることとなります。あわてて主の下へ戻るとそこには 変わり果てた尾上の姿が・・・。
主の無念を晴らし、岩藤の悪事を暴くべく、奥庭で待ち伏せするお初。果たして、仇討ちは遂げられるのでしょうか?
子供歌舞伎の日程
5月3日:特別披露
13:00 子ども歌舞伎特別 披露
(揖斐川町地域交流センター はなもも)
5月4日:試楽
13:00 子ども歌舞伎 奉納(三輪神社鳥居前)
16:00 子ども歌舞伎 披露(三輪神社 境内)
19:30 子ども歌舞伎 披露(三輪神社 境内)
5月5日:本楽
11:30 稚児役者練りこみ(中町住吉軕倉前より)
14:00 子ども歌舞伎 披露(三輪神社 境内)
16:00 子ども歌舞伎 披露(三輪神社 境内)
19:30 子ども歌舞伎 披露(三輪神社 境内)
出演者
岩藤 | 足立 夏渚(なな) | 中1年生 | 足立 佳之 | (長女) | |
剣澤弾正 | 小林 夏那子(かなこ) | 6年生 | 小林 信哉 | (四女) | |
牛嶋主税 | 成瀬 由里子(ゆりこ) | 5年生 | 成瀬 俊幸 | (長女) | |
庵澤求女 | 足立 華菜(かな) | 5年生 | 足立 佳之 | (二女) | |
大姫 | 松井 苺(いちご) | 6年生 | 松井 友臣 | (三女) | |
小枝 | 五十川 蓬(よもぎ) | 5年生 | 五十川 天士 | (長女) | |
松平 | 牛嶋 珠希(たまき) | 1年生 | 牛嶋 龍 | (長女) | |
尾上 | 小林 梨香子(りかこ) | 中1年生 | 小林 信哉 | (三女) | |
お初 | 松原 英里可(えりか) | 中1年生 | 松原 光 | (三女) |
※出演者一覧が見切れている場合は、横にスライドすると続きをご覧いただけます。
当番町:中町
軕:住吉軕
軕芸の歴史
残っている記録によれば、明治20年(1887年)に上演されたものが最も古く、上演者は小学生男女児童に限られ、初回から現在まで変わりません。
この年に谷汲山の御開帳があり、揖斐でもこれに因んで新しく何かやろうということで始まったといいます。
明治20年以降に上演された芸題で分かっているものや、近年の様子は以下の通りです。